Siren.

- ダメ萌え日記 Rebirth -

Shanling / M2レビュー

下のエントリにもちょろっと書きましたが、11月前半にShanling/M2というハイレゾDAPを購入しました。

11月5日にタオバオ輸入代行.comという代行業者に依頼し、11月17日に手元へ到着。定価1,480元+送料手数料で、総額34,000円程度でした。ハイレゾDAPとしてはお安い方ではありますが、上位機種のM3との価格差は約1万円とそれほど差がないので、どちらにするか悩ましいところではあります。なお、米Amazonでは$249かつ送料無料(ただし発送は遅め)なので、安く済ませたいという方は米尼や、セール中のAliExpressなどで購入された方が幸せかもしれません。

というわけで、当エントリではShanling/M3と比較しつつレビューしてみようと思います。

・仕様
Display : 2.35”TFT LCD screen(360x400)
Format Supported : APE, FLAC,ALAC,WMA,AAC,OGG,MP3,WAV,AIFF,DSF,DIFF
Sample rate : 44.1kHz - 192kHz
Output Level : 1.3Vrms
DAC : Cirrus Logic CS4398
Low pass filter : JRC MUSE8920
AMP : Texas Instruments TPA6120A2

 

仕様的にはHidizs/AP100に似ているなーというお話です。(エリーさん有難うございます)

・第一印象
小さい。思っていた以上に小さくて軽い。M3と比較すると一目瞭然です。

 M3 : 125.5×69.0×21.0mm 220g
 M2 : 110.0×52.5×13.8mm 118g

 

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フットプリントはXperia Ray SO-03C(111×53mm)とほぼ同等。重さはiPhone5s(119g)と同等と、ハイレゾDAPとしてはかなり小型かつ薄型で、軽い部類に入ると思います。サイズが小さいので多段運用するのにもよいのではないかと思います。

 

・付属品

持ち運び用のポーチ、USB DAC用ドライバCD、PCとの接続用のMicroUSB to USB Aケーブル、コアキシャル変換ケーブル、それと別梱包で32GBのMicroSDが入っていました。あと液晶保護フィルムも2枚入ってましたが、貼るときに剥がすシールが再剥離タイプではなく、剥がすとフィルムにベタベタと跡が残るタイプで、残念ながら実用に耐えません。


・機能
出力は3.5mmフォンアウトと、3.5mmラインアウト/コアキシャル(共有)と、ある程度割りきった仕様です。まぁここは値段相応でしょう。どちらも4極のプラグが採用されていますので、擬似バランス(GND分離)接続も可能です。コアキシャル出力は変換ケーブルが付属していますので、それを繋いだ上でM2のシステム設定→出力先設定から変更することで利用可能となります。これにより今話題のポタアン Mojoとの接続も可能になりますね。

・設定項目
M3はお世辞にも親切な設計とはいえないつくりでしたが、流石にM2はブラッシュアップしてきました。M3にはなかったギャップレス再生、フォルダスルー再生、プレイリスト(m3u・m3ug)の対応など、個人的に非常にありがたいアップデートがなされています。僕はあまり使いませんがEQも細かく設定できるようになりました。M3にもあった電源投入直後にレジューム再生する機能も残っていてくれてました。地味に便利なんですよね、あれ。

・UI/操作性

デフォルトでは中国語表記ですが、ちゃんと日本語表記も設定可能です。翻訳が少しおかしいところもありますがそれはご愛嬌。操作はタッチパネルなし、ダイアルキーと5方向のボタンはM3から変わらずですが、M2はダイアルキーでのスクロールがメイン操作となり、曲選択時にボタンでカチカチしなければいけなかったM3と比べて操作性は上がっています。ただダイアル自体が小さく、M3のようには出っ張っていないので、ボタンを誤爆したりダイアルが回しづらかったりする部分もあり、ある程度の慣れは必要になります。逆にM3はポケットの中に入れていると中で引っかかったりして音量が上がったりすることがあったので、一長一短ですね。

・再生時間
バッテリは2200mAhで公称9時間と記載されていますが、せっかくなのでテストしてみました。ゲインHigh 音量25 flacの連続再生で、満充電から8時間で電池残量18%。その後1.5時間くらいで電池切れとなりましたので、9時間は余裕でもつと思います。DSDについては未確認です。このサイズにしてはかなり頑張ってる方ではないでしょうか。ちなみにM3は3600mAhで再生時間は11時間ぐらいでした。

・音質
味付けはM3と比較すると硬い音になったと思います。締まりが増し、低音がよく出るようになりました。M3と比較すると音場はそれほど広くはありません。分離はそこそこ。M3はふわっと柔らかく広がるような音作りでしたが、M2はどちらかというとカチッとした押し出しのあるタイプだと思います。1年間使ってきたというのも大きいでしょうが、個人的にはM3の方がつよいというか好みですね。それぞれの優位点をあげるとすると、低域や音の締まりはM2、柔らかさや音場の広さはM3といったところでしょうか。

・その他/気になったこと

内蔵ストレージがないのでMicroSD(128GBまで)が必須です。ファームウェアを解凍するとFAT32フォーマッタが付属しています。M2単品ではMicroSDをフォーマットできないうえ、ファームウェアアップデートはFAT32限定らしいので、付属のフォーマッタの利用を推奨します。フォーマッタは64GBまでしか選択項目がありませんが、128GBでも容量を減らすことなく利用可能です。あと細かいことですが、MicroSDを挿入するとちゃんと筐体とツライチになってくれたのは評価しときたいです。M3は下からぴょろんと飛び出していたので…。


購入時のファームウェアはバージョン1.01でした。これが原因かわかりませんが、当初はDSD再生時に音飛びが頻発しました。公式HPにFW1.10が公開されていますので、フォーマッタでフォーマットしたうえ、FW1.10を入れたところ改善しました。ちなみに以前からお世話になっているShanlingのPanさんに確認したところ、DSDはPCM変換再生とのことでした。

 

上記Panさんに「USBデジタル出力もあるといいよね」と話をしたところ、「技術的には可能だから、将来的にファームアップデートで実装したいね」とのことでした。Geek Out V2+に出資している僕からしたらありがたいです。(いつになるかはわかりませんが)

m3uやm3ugファイルの読み取り再生はできるのですが、M2の「プレイリスト」という項目には反映されず、フォルダから再生するよう指定しないといけません。「プレイリスト」という項目にはM2内で作成したものしか入らないようで「使いづらいから何とかならない?」とメールしましたが、「僕もそう思うけど、プロダクトマーネジャは否定的。ユーザの意見の数次第だね」とのことでした。

これは一番の懸念事項ですが、低インピーダンスのイヤホンでゲイン Highだとホワイトノイズがかなり乗ります。Lowにすればそこまで酷いレベルではありませんが、気になる方には辛いと思います。ホワイトノイズについてもPanさんへメールしたところ、下のようなリプライが…

 

>The background noise is related to our circuit design-we have speficif headphone amplifier design in this DAP, using 6120 and other good chips. The white noise is brought by these but it is not affecting hearing.

意訳)いろんなチップの影響でホワイトノイズがのってるけど、音楽聴くには影響ないよ。

アバウトすぎ(´д`;)さすがや。

 

最後に分解画像をアップロードしておきます。何かの参考になりましたら幸いです。もちろん分解や改造は自己責任でお願いします。不具合や故障が発生した際は責任を持ちませんので、あらかじめご了承ください。

 

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