KZ ZST Bluetoothケーブル レビュー

投稿者: | 2017年11月14日

突然ぼくの中で無線化の波がやってきたのです。

思い立ったが吉日。なんとなく「mmcx端子のPinnacle P1をBluetoothで無線化しよう」と思い、eBayやAliexpressやAmazonでそれとなく検索していたのですが、偶然Amazonで引っかかってティンときたのがこのKZ ZST Bluetoothケーブルでした。Bluetooth 4.1対応(aptX非対応)という微妙なスペックですが、最近出てきているBluetooth接続の独立型イヤホンもaptXに対応するものは少ないので、そこは気にしなくてもいいかなという判断です。

KZ ZSTについては下記エントリをどうぞ。


そんなわけでKZ ZST Bluetooth 4.1ケーブルを購入。Amazonで1,225円でした。安い。「でもやっぱりaptXも体験してみたい」ということで、Aliexpressで$22.99という(aptX対応としては)低価格で売られていたTennmak mmcx bluetooth 4.1ワイヤレスケーブルというものも購入しました。これに$14追加すれば、単品$30相当でそれなりの評判なイヤホンがついてくるということで、迷うことなく$36.99支払いました。ケーブルに関しては「2つ買っとけばどっちかは当たるだろ」くらいの軽い気持ちです。ほどなくして到着しましたが…

─Tennmakは大外れ─
aptX対応ということで期待していましたが、一聴してぼくの耳がおかしくなったのかなと不安になるほどでした。まず左右で音量が全然違う。付属のイヤホンのせいかと思い、Pinnacle P1に換装してみるも音量差がある。じゃあ付属のイヤホンは?と有線にリケーブルして聴いてみるとなんとこちらも左右で音量が違う。なんだこれ。音質もaptXに対応はしていますがびっくりするほどダメ、リモコンは音量調整ができても次曲・前曲の操作ができないと、もういいところなし。

ヘッドホン祭でエリーさんに投げつけようと聴かせてみたけど「ゴミはいらない(意訳)」と受取拒否されてしまったので、2泊させてもらったお礼としていけぽん宅のゴミ箱に捨ててきました。なので写真はありません。

─KZのほうは当たり─
DAPはiPhone 6sとShanling M1に繋いで320Kbpsのmp3を再生してみましたが、直挿しとそう大差ないレベルの音質でびっくりしました。操作性も通話はもちろん、リモコンの+/-ボタンを長押しで音量の増減。ダブルクリックで次曲(前曲)、再生と+ボタン長押しでSiriが起動できたりと、かゆいところに手が届きます。この価格帯でこのクオリティというのはさすがにちょっと想定外でした。

KZ ZST+KZ ZST Bluetooth 4.1ケーブル

難点としては、バッテリボックスがついていないタイプなので、連続再生が3~4時間と短いこと。iPhoneに接続したときに音量が取れすぎて困るということです。イヤホンによってはボリュームを最低に絞ってもそれなりに大きな音量がでます。またiPhoneと接続が切れた際の挙動として、AirPodsでは勝手に音楽の再生が止まるのですが、KZ ZST Bluetoothケーブルの場合、数秒後スピーカに切り替わって音楽が再生されてしまうので、先にiPhone側で再生を止めてやる必要がありました。電車内などの公の場で恥ずかしい思いをすることがありますのでくれぐれもご注意くださいませ。

というわけで、利点・難点それぞれあるとはいえ、2pinイヤホンを安価に無線化できるKZ ZST Bluetoothケーブル。割り切って使える方や「あまりお金は払いたくないけど、イヤホンの無線化ってどんな感じなんだろうか」と気になっている方にはオススメです。特にShanling M1との組み合わせは携帯性が高く、(スピーカを搭載していないため)切断時の誤爆を心配する必要もなく、低コスト・中音質というぼくみたいな意識低い系オーディオオタクとしても満足度がそこそこ高めな構成です。

ちなみに同社のKZ ZS3・ZS5・ZS6を無線化したい場合は、コネクタの嵌合があわないので別製品を購入する必要があります(ともにaptXは未対応)。2pinの形状が同じだったTFZ Exclusive 5でも問題なく使用はできましたが、端子の長さが純正ケーブルよりも短いため抜けやすくなってしまいます。まぁ価格も安いですし、Exclusive 5用にコネクタの嵌合部を加工してもいいかなと思います。

Exclusive 5を無理矢理つけてみたり

 

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